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Concept

スペイン北部のバスク州、フランスとの国境近くにある海辺の街"サン・セバスチャン"。街の外れから、反対側まで1時間で歩けるほど小さな街であるのに、世界中の旅行客や料理関係者から「美食の街」と呼ばれています。

確かに、1歩通りを入れば、多くのピンチョスバーやミシュランレストランに出会えます。 なんと、人口あたりのミシュラン星の数は世界一だそうです。 また街の外れには料理や加工を専門的に学べる4年制の大学もあります。これは世界的にも珍しいでしょう。

しかし、私は1年住んでみて、もっと別の要素がこの街を「美食の街」たらしめていると気づきました。

それは、「食卓を居場所とする文化」です。

例えば、ピンチョス。フランスパンの上にソースや具材を乗せた現地バルの名物料理ですが、おうちでピンチョスを作ろう!という日もあります。また、街中にはいくつも存在するキッチンスタジオ「ソシエダ」も面白い文化です。中には毎週末、食材を持ってソシエダに集まり、一緒に料理をして飲み食いをする人もいます(友達の誰かがソシエダの会員であることが条件ですが笑)。

昨今の日本では、「居場所の問題」を抱えている人が多くいます。私自身その1人でした。手に入れるのは難しいのに、次第に消えて無くなってしまう。私自身居場所を実感できず悩んでいました。

しかし、私がバスクで出会った居場所のつくり方は至極シンプルでした。ただ、「一緒にご飯を作り、一緒に食卓を囲む」。それだけで人は居場所を作れるし、実感できるのだ、と気付かされました。もしかすると、旅行客もその文化に触れ、より一層この街での食事を格別なものと記憶し、「美食の街」と呼ぶのでしょう。

バスクにはチーズのほか、アンチョビや生ハムなど、ピンチョスやワインに合う美味しい食材があります。でもそれ以上に、バスクの「食卓を居場所とする文化」を広げて、手始めには夕食に友人を呼ぶくらいから…じわじわ「居場所」を実感できる人が増えたら、とバスクショップは思っています。

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